第3回 夏バテには焼肉が一番

 焼肉を食べながら生ビールをグイーッと一杯。こたえられませんね。(尤も僕は下戸ですが・・)
生レバーも胡麻油ダレをたっぷり付けて食べるとうまいんですよ。待て待て、ちょっと気になる記事を発見。ン?「生レバーの生食、危険伝えよ」???
これがホントだとするともう生レバーは食べられないのか?Σ(゜д゜lll)
由々しき一大事。以下記事抜粋

 「牛の生レバーやユッケなどを食べて、Oオー157など腸管出血性大腸菌に感染する人が目立つ。きわめて危険で死亡することもあるのに、飲食店では幼児や児童、老人までもが平気で生肉を口にしている。これは、私のように細菌学を専門とする立場からは自殺行為に映る。
 厚生労働省によると、腸管出血性大腸菌が原因で2007年に発生した食中毒事件は25件。このうちの10件は牛の生レバーやユッケ、焼き肉料理が原因だった可能性があると判断された。腸管出血性大腸菌は牛の腸内に存在し、わずかな量がヒトの体内に入るだけで下痢や発熱、激しい腹痛や血便を引き起こす。1996年にレバーの生食で食中毒が発生したため、厚労省は1998年に牛と馬の生食に関する衛生基準を定めた。それによれば、屠畜場や食肉処理場、飲食店での肝臓処理は専用のまな板や包丁を使い、販売時は「生食用」と表示することなどとされた。しかし、強制力はないので、多くの飲食店はいまも加熱用の肉を生で客に出している。
 それどころか、驚くべきことに厚労省の調査では、2007年度に全国の屠畜場から出荷された生食用の牛レバーはゼロだった。厚労省はまた、若齢者や高齢者らが生肉を口にしないようにという注意喚起をしている。しかし、ほとんどの国民はいまだレバ刺しなどの危険を認識せず、「生食用」と表示された牛肉や馬肉が存在することさえ知らないのではないか。最近の知見では、牛の肝臓には、一定の割合で食中毒原因菌のカンピロバクターが存在することもわかってきた。
 私達も、牛の生肉は時に人を死に至らしめることをよく認識し、飲食店は少なくとも加熱用牛レバーを生食用として提供することをやめ、消費者も口にすることを避けてほしい。」

==九州大学准教授(細菌学)藤井潤==